夏の風物詩、ビーチサンダル。
コレ、どこで生まれた商品だと思いますか?
やっぱりアメリカ? いやいやブラジル? もしかしてイタリア?
意外と知られていないのですが、実は日本発祥なんです。
コトの起こりは戦後間もない1952年。
敗戦後の日本には産業振興のため多くのアメリカ人が来日していました。
そのうちの一人、工業デザイナーのレイ・パスティンさんが日本の草履に着想を得てゴム製のサンダルを発案。国内メーカーにアイデアを持ち込んで生産にこぎ着けましたそうです。ビーチサンダルの父ですね。
翌年早速ハワイで販売が開始されると大ブームとなり、1ヶ月で10万足を売り切ったとか。
ちなみに当時のハワイの人口は517,000人。単純計算で5人に1人は買っているという、正に社会現象ですね。
なおハワイでの商品名は「ビーチサンダル」ではなく、「ビーチウォーク(Beach Walk)」だったそうです。
そして1955年、満を持して日本に逆輸入されました。
神奈川県葉山町のげんべい商店さんが取り扱いを始めたのが最初らしいですが、当時の店主さんが売り出し時にPOPに書いたネーミング、これこそが「ビーチサンダル」だったとのことです。
ビーチサンダルは現在「ビーサン」と呼ばれ日本中で親しまれていますが、もしげんべい商店さんのPOPが「ビーチウォーク」だったら、「ビーウォー」とか「ビォーク」とか呼ばれていたのかもしれません。
…ビーサンで良かった(笑)