前回、「上履きドライヤー」を紹介させていただきましたが、皆さんが子供の頃に履いていたのは「上履き(うわばき)」でしたか?それとも「上靴(うわぐつ)」だったでしょうか?
私の出身地である埼玉県では幼稚園から一貫して「上履き」でしたが、全国に目を向けると関西を中心に「上靴」と呼ぶ地域も多くあるようです。(私も耳にしたことはあります)
漫画家の中村ゆきひろさんが非常に分かりやすい分布図を作ってくれていましたので転載させていただきます。
大雑把に言って関東が上履き、関西が上靴と分かれていますが、東へ行くほど上履き、西ほど上靴という単純な構図ではなく、ヒートマップのようにところどころ赤が強くなったり青が強くなったりと混在しているのが生き物を見るようで面白いですね。
中でも富山の黄色は気になります。
東北の雄、「ズック」がなぜそこに?
真実のほどは分かりませんが例えばこんなのはどうでしょう。
かつてズック派は東北から富山まで日本海側を制圧していた。越後・新潟もその例外ではなかったが、今太閤・田中角栄がその力で故郷に関越自動車道を通したことをきっかけに一気に関東の文化がなだれ込むようになった。若い学生達が都会の香りに憧れるのはいつの世も変わらず、あれほど強固だったズック派もあっという間に上履き派に飲まれてしまった。
しかし、新しい文化の急速な流入は反発も招くのもまた必然で、急進・上履き派と保守・ズック派の衝突は激しさを増し、地域社会の不安定要因となってしまった。
そんな状態に嫌気した人々が越後独自の第三勢力である「うちばき」派を立ち上げると瞬く間に支持を集め、今もなお盤石の地域政党として君臨している…。
佐渡にズック派が残っているあたりも海峡が戦火を遠ざけた感じもしますし、割といい線いってそうかなと思うのですがいかがでしょうか。
その他にも北海道がうわぐつ派である理由、札幌だけは上履き派である理由、たった2箇所のバレーシューズ派が太平洋沿岸に点在していること…
何か物語が感じられて興味深い分布図ですよね。
中村ゆきひろさん、ありがとうございます。
ちなみに弊社でも上履きを製造・販売したことがありますが「バレーシューズ」と呼んでいました。
社内には和歌山・愛知出身者はいないのですが、一体なぜ…。
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