アメリカのShift robotics社で開発された電動歩行補助器具「ムーンウォーカーズ」が昨年末頃から各種クラウドファンディング等で話題となっています。
(公式サイト)https://shiftrobotics.io/
概要としては靴のまま履ける電動ローラースケートで、AI制御で歩行に合わせてモーターで車輪が回ることにより歩行速度を通常の2.5倍まで引き上げることが可能とのことです。
最高速度は約12キロ(7MPH)、大人がジョギングするくらいの速度は出ることになります。
それなりのスピードが出るとなると「安全性は大丈夫か」と思ってしまうのですが、Wiredの検証によるとフルスピードからの停止距離はおよそ1メートル(4フィート弱)となっています。
(検証動画)https://www.youtube.com/watch?v=qe4CHWulnDs&ab_channel=WIRED
危ない、と思ってから更に1歩進んで止まるくらいのイメージでしょうか。
そう考えると危険性は高いように感じてしまうのですが、実際の使用感や実験結果はそうでもないのでしょうか。
歩行に代わる、もしくは進化させることを謳ったイノベーションとしてはかつて世間の耳目を集めた”ジンジャー”、セグウェイが浮かびます。
2001年に詳細不明のまま「人類の移動を変える大発明」として大々的にプロモーションされるとマスコミ各社もその実態について推測を交えて連日報道し、社会現象ともいえる大きな盛り上がりのなか華々しいデビューを飾りましたが価格(発売当初USD5,000.-)や道交法、不健康なイメージなどの問題により一般への普及には至らず、一部のアクティビティや施設内で細々と利用されたのちに中国企業に買収され、現在は製造中止となっています。
正に”時代の徒花”だったと言えるでしょう。
ムーンウォーカーズの価格はUSD1,399.-、現在のレートで約19万円。
こちらもかなりの高額ではありますが、果たして。
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